私達が改修した夷川町家、そのすぐ隣の対になっている町家が、この度解体されることとなりました。この町家はかつて百数十年の歴史をもつ米屋丹定米穀店の精米工場として建てられた間口4間奥行き8間ほどの工場と付属屋、米倉からなる中型の町家で、中央の吹き抜けとそれを囲む二階というとてもユニークな空間があります。ここ50年ほどは建具工場として利用され、工場の雰囲気がそのまま残っています。 せめて最後の時を皆さんと一緒に楽しみ、惜しみあいたいということで、今回所有者様の特別なはからいと多くの同志の方々の協力により、見納めイベントが実現しました。吹き抜け空間はいかにも音楽のライブが似合いそうですので、仲間たちに来て演奏してもらいます。 ご来場の方には、会場を埋めている木片の中から気に入ったものがあれば持ち帰っていただきたく思います。どうか多くの方にこの工場町家の魅力を感じていただければと思っています。 この記事にトラックバックする