突然ですが私は大好きなみかんの木の生えた木造アパートに住む事が夢でした。もしくは畳と木製建具のはまった小さな長屋住まい。一人暮らしをするなら絶対にこんなん!と決めています。でも、先日とても悲しい事があったので聞いてください。
学校の近くで物件を探していた私は、以前から気になっていたみかんの木の生えた路地の中に、木造アパートがある事を発見しました。お向かいには町家が並び、そこだけぽっかり明るくて、こんなところに住めたら素敵だなぁ~と思っていました。
後日、勇気を出して大家さんに聞いてみよう!と路地を訪ねました。するとおじさんが引越し中で、ここのアパートって空いてますか?と聞いてみると「空いているけれど、もう残り一軒しか住んでいないし、新規は無理じゃないかなぁ」引越し中のおじさんも、大家さんに言われてもうこの路地を出るのだということでした。
嫌な予感・・・
おじさんに大家さんを教えて頂き、訪ねてみました。
大家さんは、「すごく老朽化しているし、新規も募集していない」と
申し訳なさそうに教えてくれました。
共同玄関から中を覗かせてもらうと、中には昔の小学校のような綺麗な木造の共同階段があり、とてもいい状態、雰囲気だっただけにがっくり、残念。
確かに老朽化している箇所も目に付きますが綺麗に使われていてそんなに痛んでいるようには感じませんでした。味を残したままより良く改修する事もできるはず!!しかし老朽化、新規募集しないとくれば解体。同じ路地の町家のおじさんも立ち退きとなると、路地全体が無くなってしまうのか…などなど想像し、また落ち込んでしました。みかんの木も切られてしまうのかなぁ…。名残惜しく(未練がましく)、その場を去りました…。
と、まぁ、話はこれだけでは終わりません!!
何か虫の知らせというのでしょうか、私にはもうひとつ気になっていた場所がありました。
これまた学校の近くの、平屋の長屋が並んだ路地。
通りがけにいつも見かけていて、どの家も私の大好きな木建具が並んでいたり、看板やランプなどの造作が手作り風味で、路地が土のままで緑が育っている感じもいいなぁ、素敵だなぁと思っていたのです。改めて見れば…ん?こんなに空部屋があったかな?空いているなら住みたいなぁ…
このさい勇気を出してノック・・・・話を聞いてみると…
え~!!!ここも6月で全員立ち退き???
なんということでしょう。なんなんでしょう。
お礼を言って、ふらふらとその場を立ち去り…立ち去りきれない!この悲しさ、無力感・・・。どうして私の好きな味のある路地は消えてしまうんでしょう。路地をまとめて更地にして、そのあと一体何が建つんでしょう。マンション?駐車場?そういう時期が来てしまったんでしょうか。
やっぱり私みたいなのは少数派意見なのか…。
私は一体どこに住んだらいいのか…。
この日感じたくやしさ、無力感、私は絶対忘れません!
無題
いや~
この記事にトラックバックする