日曜日に今年度お茶部の初釜が無事終了し、ほっとしています。
当日の様子は
ニュースレターをご覧下さい。
さて、今回のテーマは「身土不二」でした。
仏教の言葉で、「人と土は切り離す事ができない」という言葉です。
そしてこの花びら餅を作った仙太郎菓子司さんの社念にもなっています。
ご挨拶でもお話したのですが、今年この言葉に出会ってすごく納得がいったように思います。
自分の身の回りの旬なものを食べるのが体にも一番美味しい。
寒い地方には体を暖かく保つ作物が。暑い夏には体を涼しく保つ作物が。
自然は体に一番最適な物を提供してくれます。
これは建築(暮らし)にもいえることで、
その土地の木で小屋を作り、湧いた水で顔を洗い、裏庭で野菜と草花を採って生け、ご飯を食べる。
自分の手の届く範囲のもので生活していくというのは、地球上で最高に美味しく贅沢な事なんでしょう。
私は人付き合いが割りと苦手で、人に頼ったり、迷惑をかけるのがすごくめんどくさく、
自分で始められることで、自分で終われることにすごくあこがれます。笑
だから自分で処理できないものを使う事にためらいを持つようになってきました。
それで単純に扱いやすい自然素材が好きなのかもしれません。
庭の土に還せないプラッチックのゴミや新建材はめんどくさいんです。
人間や自然にとって土は逃げ場でもあると思います。
庭や土間のない家はゴミを生み出し、
土や石でなくなった道路や川は水が染みこまず汚れたまま溢れさせる。
自分で始められて、自分で処理できる、自分の身の丈に合った、手の届くもので生活する。
それが私の「身土不二」かなぁと思います。
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