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ひぐらしメモ

京都の小さな建築屋さん「日暮手傳舎」の日々です。
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新年

明けましておめでとうございます!今年は本当に暖冬ですね~。皆さんのんびりとお正月をお過ごしでしょうか?本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月から心が痛むニュースが流れていますが、人と人との思いやりや、暖かさを思い出して平和で良い年にしたいですね。そんな私はおみくじ末吉でした。地道にがんばりたいと思います。。。

学校の授業は9日スタートです。学期も残り少なくなってきましたが、1日1日を大切に、気合を入れてがんばりましょう!!

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マンションが京都をつくる?

CIMG7964.JPG明日から学校は冬休みです!北は北海道、南は九州からやってきている学生さんたちにとっては、お正月は久しぶりに実家に帰れる!という人も多いのでしょう。私は12月の、年末のそわそわした雰囲気がとても好きでわくわくするのですが、そわそわついでに早く年賀状を出さないと年が明けてしまいますね。そわそわ。

26日の午前中~よしやまちの大掃除・障子貼り替え大会をしようと思っています!我こそは障子貼り名人!と思われる方、白い障子が好きな方、いっちょやったろうと思う方は是非是非よろしくご参加ください。

ところで今朝の京都新聞に、"「京都新景観法」が業界から不満噴出"との記事が載っていました。やっと京都の意識が変わろうとしている今ですが、今の素案は特に不動産業界や広告業界が大きな影響をうけるものです。危機に気付いたのが遅かったせいか、一刻も早く新景観法をスタートさせたい京都市と、「こんな素案では受け入れられない、もっとゆっくり考えて」という業界が対抗しています。京都の人には京都はどうなっても京都やわという安心がどこかにあったのではないでしょうか?いつの時代も人々を惹きつけた京都は、いまや名前だけになりつつあり、修学旅行生が「なんか京都ってうちの地元と同じやなぁ」と言いながらバスの車窓から町並を眺めています。

CIMG7662.JPG近頃町を歩くたび見つける、町家に張られた「建築計画:共同住宅(マンション)」の看板。気にしてしまっているので目につくようになったのかどうかは分かりませんが、その数の多さ、町の風景となっていた木造建築が跡形も無くなっていくスピードの速さにはおそろしさを感じます。痛みも無く、漆喰も塗ったばかりのように白く、まだまだ現役だろうというような建物までマンション計画が貼っている、こんなにもあっけないのかと思ってしまいました。マンションが悪いというわけではないです(共同住宅の意義はとてもいいものだと思います)が、私は「人」を感じる建物を建ててほしいと思っています。そこに人が暮らしているという気配に、安心感が生まれ、町が生きていると思える、昔ながらの建物にはそういう「人の跡」を蓄積していく力があると思うのです。町家がひとつひとつ消えていくと、京都の大事な物、歴史や、思い出や、威厳や、あたたかさや、灯りが、ぽつぽつと消えていくような思いがします。マンションを建てるとしても、冷たくて自分勝手なあの外観は、どうにかならないものでしょうか。住まいの形は暮らし方にも影響していくでしょう。町家がどんどんマンションに建てかわる時代になりました。いつかマンションがどんどん潰されて町家に建て変わるような時代が来るでしょうか?

・・・なんだかふつふつと考えてしまいます。不満を言うのは易し、意見を言うのはなかなか難しいのですが、新景観法はまだ素案ですから、多くの人の意見をぶつけあって、こねてのばして練り上げて、今のこの状況を少しずつでも変えていかなければと思います。もうすぐ2007年、京都は転換期を迎えています。

都市景観課ホームページ→www.city.kyoto.jp/tokei/keikan/

卒業木工

いよいよ冬になってきました。風邪も流行っているみたいです(暖かくして気をつけてくださいね~)。学校では、休み前の提出期限で課題におわれている学生さんたちがチラホラ見えます。

news_1211.jpg

よしやまちの作業場でも卒業木工の「塀チーム」が毎日遅くまで作業中。京北の民家に実際に建てる伝統的な塀を作っています。お施主さんのいる仕事は緊張しますが、その分励みも大きいと思います!とうとう月曜日には全体の仮組みを行うそうです。全部建てるとかなりの大きさ。いや~楽しみです。

12月11日の一部仮組みの様子…手際よく木を組む2年生→

茅刈

勤労感謝の休日を利用して京北に恒例の茅刈りに行ってきました!山並みに赤や黄色に染まった木々が混じって、紅葉もちょうど見ごろ。今年は茅の量が少なく、午前中で刈り取りが終わり、お昼ご飯を食べた後に、刈った茅を寄せて山のような形にして建てました。茅葺の民家でのごちそうは、お母さんのほかほか芋粥や豚汁など盛りだくさんの手料理。サツマイモがあま~くて、山のおいしい水で作ってあるので、ほんとうに美味しいのです。(毎年それが食べたくて参加している私)心配していた雨も降らず、ゆったりしたいい一日を過ごすことが出来ました。茅刈りは初めての一年生もがんばってくれました。(五右衛門風呂焚きに魅せられた人たちも…。)皆さんお疲れ様でした!

夷川工場町家イベント終了報告

11日、12日と土日に渡って行なわれた夷川工場町家公開イベントが無事終了いたしました。ご来場くださった多くの皆さま、開催にご協力くださった多くの皆さまに心から御礼申し上げます。当日の様子を写真でお伝えします!


にぎやかになった夷川通。お隣のコロナ堂さん(旧米穀店舗)スペースKURAさん(旧衣装蔵)と3つ並んで、当町家(旧精米工場)もにこにこ顔です。・・・お祭りとお正月にしか出さなかったというハレの暖簾がおでむかえ


パネル展示・蔵から出てきた棟札・精米道具の展示もありました。精米工場、建具工場と大きく変化していったこの町家ですが、当時を知る方も懐かしんで来てくださり、本当に貴重なお話を伺うことが出来ました。


さすがのお話を聞かせてくださった1日目は町家倶楽部・古物商など多くの顔を持つ小針剛さん、2日目は建築家吉村篤一先生。へぇ~!と思う豆知識からこれからの京都のまちづくりの話まで、ご来場の中には町家を持つ方もおられ、熱心に聞いておられました。


コンサート一日目はボーカルアンサンブル「さくらの」の皆さん、2日目はギター演奏を岩崎慎一さん、ソプラノ佐野よし子さん。うつくしい歌声にうっとり、消えゆく建物への贈り物のようで、すこしさみしくもあり、感じるものがありました。ギターの暖かな音色は不思議とこの場所に合って、まるで異国の職人工場にいるような雰囲気でした。


寒い中でしたが、皆さま本当にありがとうございました。ゲストの皆さま、本田ご夫妻様、竹内家の皆さま、このようなイベントをお許しいただいた所有者様、ご協力頂いた全ての皆様に感謝します。建物にもお疲れ様と言いたいです。少しでも喜んでくれていたらいいなと思います。スケッチブックに懐かしい、もったいない、さみしい等色々なメッセージを頂きました。この空間で感じた事を記憶に少しでも残していただければと思います。夷川通の益々の繁栄を願って、この場所を見守りたいと思います。

(写真・文/よしだれな)

夷川解体前町家公開

私達が改修した夷川町家、そのすぐ隣の対になっている町家が、この度解体されることとなりました。この町家はかつて百数十年の歴史をもつ米屋丹定米穀店の精米工場として建てられた間口4間奥行き8間ほどの工場と付属屋、米倉からなる中型の町家で、中央の吹き抜けとそれを囲む二階というとてもユニークな空間があります。ここ50年ほどは建具工場として利用され、工場の雰囲気がそのまま残っています。 せめて最後の時を皆さんと一緒に楽しみ、惜しみあいたいということで、今回所有者様の特別なはからいと多くの同志の方々の協力により、見納めイベントが実現しました。吹き抜け空間はいかにも音楽のライブが似合いそうですので、仲間たちに来て演奏してもらいます。 ご来場の方には、会場を埋めている木片の中から気に入ったものがあれば持ち帰っていただきたく思います。どうか多くの方にこの工場町家の魅力を感じていただければと思っています。

日時:2006年11月11(土)午前10時~午後6時
            12(日)午前10時~午後4時

会場:中京区夷川通烏丸西入る・南側(地下鉄烏丸線丸太町駅徒歩2分)

  @ オープンハウス(入場無料)
  @ お茶とお菓子+木工材料木片をどうぞ(無料)
  @ お気軽ト~ク「つくることができないおもしろ空間」
     11日(土)午後5時~6時 /さの司会&ゲスト
     12日(日)午後1時30~2時/さの司会&ゲスト
  @ お気軽コンサート(お茶・お菓子つき/500円)
     11日(土)午後6時~7時 /ボーカルアンサンブル・さくらの
     12日(日)午後2時~3時 /ギターと歌 藤井慎吾+佐野よし子
  @ 車は置けません

井戸のふた

よしやまち校舎が出来た時にあつらえてもらった井戸のふた。
竹が割れたり、縄がぼろぼろになってそろそろ替えどきになりました。今のふたを見ると、竹を縄で結んでいるだけのように見えます。買うと高いので、よ~し、作ってしまおう!ということになりました。先生が良さそうな竹を切り出してくださり、竹屋さんで縄だけ買い、準備完了!今の井戸ぶたをお手本にしながら編んでゆきます・・・。
う~ん。ちょっと不恰好ですが、なかなかさまになっているような?新しい竹の青さが目に気持ちいいです。

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