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ひぐらしメモ

京都の小さな建築屋さん「日暮手傳舎」の日々です。
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ドラマ撮影

昨日のよしやまち校舎は朝からいつもと違う雰囲気・・・
あれ?なんか設計事務所の看板になってる!

RIMG0789.JPG


べつに持ち主が変わったわけではありません(笑)
昨日はドラマ「おみやさん」の撮影がありました。
大勢のスタッフによる飾り付けでよしやまち校舎は町家の設計事務所に変身!
釘も使わずにセットをうまい事準備していき、
こういう大道具さん、小道具さんもおもしろそうな仕事やなぁと思いました。

RIMG0803.JPG

昨日は良い天気でしたが夜の撮影をするためによしやまちが幕で覆われたり、
二階の座敷がクリスマスパーティになっていたり、見慣れない風景にびっくりしつつ、
ひとつのシーンを撮るために1カットづつ何度も撮影を繰り返していて
こんなにドラマを作るのって大変なんだなぁ~と、勉強をさせていただきました。

今週からスタートしたおみやさん新シリーズの第6話だそうです。どんな風に映ってるのやら?!
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町家入居者募集

町家でなにか自分で始めたい!アトリエ・お店が持ちたい方に…
東山区の職人、アーティストが集うあじき路地の大家さんから空き家のお知らせです。
あじき路地は松原通のお風呂やさんや八坂の塔、陶器の五条坂が周辺にある
素敵な長屋の並ぶ路地です。


RIMG0756.JPG築約100年の町家に一軒空家ができましたので、この度入居者を募集させていただきます。
基本的には町家に住みながら製作活動や新しくお店を開きたい方を希望いたしております。(ペット、犬やネコはお断りしています、ごめんなさい)

入居をご希望の方はタイトルに「あじき路地入居希望」を付けていただきmorikuma80@hotmail.comに送信ください。(空メールで結構です)
こちらから入居希望のエントリーシートをメールにて送らせていただきます。

※エントリーシートはエクセルデータで送らせていただきますが、手書きでも結構です。お書きいただいたエントリーシートはお手数ですが、オープンハウスの日にご提出ください。

その他詳細につきましては、オープンハウス当日にご説明させていただきます。

オープンハウス予定日:
10月25日(土)・26日(日)
11月8日(土)・9日(日)
両日とも10:00~16:00

住所:京都市東山区大黒町通松原下ル二丁目山城町284



RIMG0757.JPG

←入居していただくのはこちら。
 家賃5万円、礼金5万円、更新料はなしです。
 扉は木製のものに替えます。





==================================
2009.12追加

入居者が決定したそうです!
素敵な路地ですので一度遊びにいってみてくださいね!
(よしだ)







モースの見た日本

niwa.JPG先日、取り壊される予定の町家を見学させて頂く機会がありました。

四条通りのすぐそばの老舗の呉服関係の商売をされていた町家で、奥に立派な蔵や数奇屋風の離れもあり、大変立派な歴史ある町家でした。

しかし家というのは住まい手の変化を敏感に感じ取るものなのでしょうか、「取り壊すと決まってから、急に家が荒れだした。どうしてこんなところに、というところに埃が溜まっていたりして…」と家主さんがおっしゃっていたのがとても心に残りました。

人が住むと、家には命が宿るんでしょうなぁ。



↑縁側で見つけた、気になるもの。これ、なーんだ?
ヒント:曲げた竹の棒と2本の竹で出来ている。縁側の軒先から吊るしてありました。

インコがとまっていそうな場所ですが、そうではありません。

これは・・・!

私は見た瞬間に、大好きなエドワード・S・モースの著書「日本のすまい」を思い出しました。

hon.JPG ぽわわ~ん・・・

これは!まさしく竹のタオル(てぬぐい)かけ!

モースの「日本のすまい」では、江戸から明治の日本の質素で清々とした庶民の暮らしや住まいが
外国人の目から驚きをもって事細かにスケッチと愛に満ちた文で記録され、紹介されています。

私は特に日本の伝統的な洗面所が好きで、自然の水や光をうまく感じられる造りになっていると思うのです。
朝、外の緑を感じながら冷たい水できりりと顔が洗えたら一日の始まりがなんと幸せか…(妄想)
このタオルかけなど、竹を使った身の回りの道具は本当に素晴らしい。

【モースによるタオルかけの記述】
「タオルかけは、ごくかんたんな構造のものまで、注目にあたいする。いろいろな形のものがあり、ほとんどが素朴なデザインで、いずれもつりさげる様式をとっている(中略)半円をえがく竹の両端に、二本のふとい竹をとりつけ、したの竹は固定させ、上の竹は上下に動くように作り、この2本の竹の間にタオルをかけてはさむものもよく見られる。これは上の竹の重みがタオルを押さえるわけだ。」

mada.JPG
実物を見つけ、感動したあまり記念に頂いてしまいました。
家に帰り、早速埃を洗い引っ掛けてみると
てぬぐいの幅にぴったり作られていることにも嬉しくなり。
いつかまた縁側と庭のある家に住んだら、軒先にぶら下げたい。
この手ぬぐいかけは縁側でぷらぷらと、陽の光に当たりながら
風に揺れている姿が一番似合うでしょう。

モースは手ぬぐい(彼はタオルと呼ぶ)についてもこう感想を述べています。

「タオルは木綿やリネンでつくられ、たいてい紺色で、スケッチ風の濃淡模様がプリントされていて、たいへんかわいい。」

私とモースは気が合うと思います。







東寺の帰りに・・・

2a81decf.JPG先日、東寺町家の近くで、なんとも迫力のある建物を発見しました。

後ろから伸びる巨大な煙突、二つに分かれた入り口、真ん中の番台窓、一目で銭湯だったと分かります。町家風情の格子が並ぶ外観にうっとり。
トタンで閉じられてはいますが、間口の広い2階の窓は、男湯から続く階段があって、2階が休憩所になっていたのかなぁ・・・と想像が膨らみます。

しかしもう随分前に廃業された様子。
サイクルの速い京都市内で、こういう廃業されたお風呂屋さんの建物がそのまま残されているというのは珍しい気がします。比較的東寺周辺はのんびりした雰囲気だからでしょうか。古い町並みが良く残っています。ここを営んでおられた方は、今どこで何をしてはって、どんな思いでいらっしゃるんでしょうか・・・

脱衣所や浴槽がどうなっているのか気になるなぁ~。
この立派な建物、傷んでいるところを直して、もう一度のれんを掛けて、生き生きした姿を見たいなぁ。
こんなお風呂屋さんの建物に暮らしながら設計事務所が出来たらなぁ~。
そして大好きな町家や銭湯の文化をつなげていけたらなぁ。

借りれたら家賃いくらくらいやろか・・・

幸せな妄想をしながら家路に着いたのでありました・・・

ぽわわん・・・

yumozu.JPG

今年のあさがお


RIMG0021.JPG
今年も暑さがおさまってから、
よしやまちの格子の朝顔がいくつも咲いてくれました。
そろそろ夏も終わり、種が出来てきています。

実は去年の種から伸びてきた2代目朝顔です。
そんな事もあってか、去年の過保護ぶりとうってかわって
割とほったらかし朝顔育てになってしまったのですが。

それでもご近所さんには可愛がってもらったようです。
夕方になると格子の向こうから
「今朝は五つ六つほど咲いてたなー」
「明日は・・・うーん、二つ咲くな」

声をかけてもらったり、お水をもらったり、
幸せな夏を過ごしたあさがおでした。





東寺町家6月解体続き

またまたご無沙汰しています。夏休みも終わり新学期が始まってしまいました。
ぼちぼちと東寺町家の進み具合を報告したいと思います。

前回までのあらすじ…
5月から本格的な作業をスタートし、まずは昭和の時代に新たに設置、改修されたと思われる
ベニヤ板の壁や浴槽を解体、撤去!果てしなく出る解体ゴミの量に一同あぜん・・・
しかし、新たに広くて素敵なお風呂場&キッチンを作るためには、
まだまだカナヅチ片手にぶち抜いて行かなければいけない試練があるのであった…!!

さて6月に入り、今まであったお風呂、トイレは壁と床が撤去されこんな状態に↓
989d0dc2.jpeg

床を掘り進めていると、この家が建った当初にあったと思われるタイル張りの便所の床があらわれた。
タイル好きの私やお施主さんとしては喜びのひととき。
しかしこの状態で何に使えるわけでもないので、無情にも解体は進んでゆくのであった。

夏休み前から一年生も来てくれていて、一気に作業が進む。
この日はお風呂場の解体と同時に縁側の解体と庭の掃除も行いました。
5a245caf.jpeg
↑懐かしい柄のフロアマットとベニヤをはがすと昔の縁側が登場。
それにあわせて延ばしてあった縁側の幅を元に戻すことに。庭が広くなるねぇ~。

↓庭は土が盛り上がってガラクタだらけ。タコのように根っこの伸びた切り株がふたつも。
これでは雨が床下の方に流れてしまって、たいへん!
d27827f5.jpeg
一年生3人が本当に頑張ってくれて、きれいに平らな庭になりました。
ここはお風呂の窓から見える庭なので、緑が欲しいねぇ。

↓ここで頼りになる水道屋さん登場。現状を見てもらって新しい配管の相談をします。
76f75921.jpeg
お施主さんは台所のでっぱったコンクリートをはつっています。目にも留まらぬ早業!!↑

さてさて、そろそろ新しいお風呂を作っていく過程に入れそうです!
あぁ~、ガラゴミを運ぶのは重いよ~。

さよならさかえゆ またきてちかく

それはまた突然の事でした。
日曜日。夜は堀川灯ろう祭り、明るいうちからお風呂に入ろうじゃないかと、
商店街から程近い栄湯に向かった銭湯部。

栄湯といえば、お地蔵さんの奥にのれんがかかり、
中に入れば小ぶりな脱衣所と浴室、そのど真ん中にコケシ型の熱いお風呂という
なんとも家庭的なかわいらしいお風呂屋さんです。
こんな独特の雰囲気が小粒にギュッと詰まったお風呂は京都でも珍しく、
近くにあれば日通いしたいと思っていたお風呂でした。

「栄湯は3時半からやからねぇ~」
お風呂セットの入った風呂敷包みを片手に、栄湯に到着・・・

ん?様子がおかしい。のれんがかかってない。時間は過ぎてる。定休日?は火曜のはず。
お地蔵さんがもぬけのカラ。んんん?

まさか・・・

7aea26ce.jpeg

ああ・・・
ポカーンとしてしまった。

原油高かぁ・・・
ここもか、と言い切れない。コケシのマンダラ湯船の栄湯はここにしかないのに。
今後どうされるのだろう。
お風呂屋さんは色々あるけれど、子供心にワクワクするお風呂屋さんは決まっている。
建物の綺麗さとかではなくて、湯船の楽しさ。
栄湯に入りにいくときはわくわくする。ぎゅっと濃く詰まったタイルの塊。

しょぼくれながら、同じワクワク系の相生湯に向かった。
頂上から流れる段々風呂に入りつつ、ボケーっと栄湯のことを考えて悲しくなる。

健在な頃の栄湯の姿
a5c51b97.jpeg

「本日わかします」という言葉のあたたかさと力強さ。
なにかできる事がないだろうか。

銭湯部は今日も唸りながら活動中です。

 

1eae65f3.jpeg

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