ジャンジャン横丁を抜けますと、
時代に残されたような町並みが・・・
タイルびっしり
さびしげ
ジャンジャン横丁っていう名前は三味線の音から来てるみたいですね。
今回のメイン見学地はこの奥です。惹かれつつも
もう体力限界ということで通天閣に戻ります。
さあ!今回狙ってきたのは通天閣の真下にある銭湯「ラジウム温泉」です!
他のメンバーは通天閣に登っている時間なのですが
こちらは露天風呂から通天閣が眺められるってんだから行くしかない!
大阪も京都と同じ入浴料410円です。
この銭湯、四角い建物が斜めに切って男湯・女湯に別れており変な感じです。
しかしアレですな、大阪の銭湯は脱衣籠が無いのが不便ですな。
浴室は豆タイルが天井半分にびっしり貼ってあって珍しいです。
暑い中くたくたに歩いた事もあり、露天風呂のちょっと熱めのお湯がきもちいい!
しかし女湯露天風呂は・・・通天閣・・・
屋根がかかってて頭のちょっぴりしか見えない~!!
ま、こっちから見えるということは通天閣からも見えるというわけで
女湯ではしかたないんですね。ふ~。
ちょうど夕暮れ時で、ネオンの通天閣の時計が見えていい感じでした。
男湯からはかなりバッチリ通天閣が見えるそうです。
さぁ、体力も回復したところで
本日のメイン見学地、「大阪ツアー・ディープ編」です!
ここ。
登録有形文化財になっている飛田百番です。
大正初期に建てられた遊郭建築ですが、現在は持ち主が変わり普通の料亭になってます。
千と千尋の神隠しのモチーフになった「目黒雅叙園」と似てますね。
こういう作り方、なんていうんでしょうか。竜宮城建築?
入ってみると、顔見世の間があり、靴を脱いで上れば太鼓橋(日本橋?)と中庭が見えます。
左手にはなぜか日光東照宮の陽明門(中は待合室)、奥の三条大橋の欄干がついた階段を上って2階へ。
2階廊下から中庭。巨大な岩。
中庭をぐるりと囲んで廊下、13の部屋が並びます。
京都嶋原でも同じような作りの建物があったそうで、妓楼の典型的な作りみたいです。
各部屋はそれぞれ日本各地の風物をモチーフにしているとかで、
今回通されたのは・・・
予約名「文化財様」、笑 お部屋の格天井。画鋲で補修した跡が泣ける…
忠臣蔵がテーマの部屋??折上げ格天井には赤穂浪士の名が。
建具には山鹿流陣太鼓の家紋。「由良の間」だそうです。
みんな鍋もそこそこに写真を撮りにうろうろ、笑
3、4組ほどしか予約もなく、宴会のない部屋は覗いていーよと言われたので探検。
廊下もえらいこっちゃ 屋形船をイメージした部屋 ガラスが値打ちもん
「清浄殿」これトイレやで これトイレの天井やで
う~む、装飾の勢いがすごいんですが、かなり保存状態が悪く(表具や壁など剥れていたり)どうも陰気な感じが漂って残念です。
元々遊郭建築や、宗教建築というのは豪華絢爛で人間の欲や思想が思いっきり表現されていておもしろいな~と感じていたのですが、京都に来てから西本願寺や角屋や数奇屋などすごい職人の建築ばかり見すぎたせいか、こういうテーマパークの様なハリボテによる極楽浄土の表し方を自分の中でどう評価していいのか分からなくなってきました。保存改修するにしても、ただ腕の良い職人ではダメかも。東映の大道具さんの方が意思を汲んで上手い事直せるかもしれません。
この百番の文化財価値は、建物その物の本物性(素材がどうの技術がどうの)というより、
大衆文化を色濃く残しているという点なんでしょうか。
とても人間くさい、職人の想像力、遊び心に満ちた建物です。
昔の人の手作りの匂いがします。
現代人が求める無印良品のような無機質なシンプルさ、かっこよさと間逆の
人間の奥底の感情があらわれているような・・・
難しい事考えるとよう分からんですね。
大阪、ディープやなぁ~・・・
帰りに寄ったスーパーはギラギラで、花火が上ってました。
大阪人、すごいわ・・・
大阪のエネルギーに圧倒された京都銭湯部であった・・・
京都銭湯部、お米粒ツアー第二弾です。
これまた文化財マネージャーな皆さんと大阪に行ってきました。
今回のテーマは「コテコテ&ディープ大阪」。
コテコテな大阪銭湯にアタックします!
まずは大阪城から水上バスに乗り込んで道頓堀まで移動。
この日はとにかく良い天気。
なぜ・・・この炎天下の中、屋根無し水上バスなの・・・・
と、思いきや以外に風が気持ちよく快適~!
ひゃっほ~!by副部長
この水上バスの魅力は、大阪のお堀に架かるいくつもの橋の下を潜り抜けること!
下から見る橋
対岸に、いろいろな物とすれ違っていきます・・・
なんだあの黄色いものは…?! ヒ、ヒヨコ?!(案内のおじちゃんはアヒルと言ってました)
建築家が関わってそうなイベント造形物 清掃局のおじちゃん
石造りの橋
外堀のあたりの橋は高架下になってしまっていてちょっともったいない感じです。
ビルの裏側ってなんか味がある 道頓堀に到着
タイガースファンが飛び込むえびす橋は、飛び込み防止のために改修されていて
縁にお好み焼きのコテがびっしりついたデザインになってました!
ちょうど親水遊歩道が途中まで出来ていて、
川辺でたこ焼きを食べる人々にじーっと見られて恥ずかしい~
工事中の橋の下~!
水上バスを降り、
ハデハデのえびすさんやグリコの看板を抜け、
大阪のビル見物。
とにかく造形がむちゃくちゃですごいの一言。
突飛なものや目立つもんがいい!ていうのが大阪人気質?
京都の目立たない事を美徳とする考えとは正反対で、
これはこれで魅力的。
道具屋筋、
電気屋街を抜けて
新世界へ~!
人が多い・・・
喫茶店や飲み屋さん、麻雀店や将棋場で
おっちゃん達がたくさん遊んでいる。
ここはおっちゃん達が元気でいい味出している。
おっちゃん真剣です
キョロキョロ色んな物を見すぎて目が痛くなってきた・・・
早く銭湯に入ってパワーを回復せねば~!!
(つづく)
あ~、とうとう9月ですね~。はやい~。
以前東寺町家改修工事の記事を書いたのが5月くらいですね。
夏の間に引越しできたんでしょうか。
いえ・・・それが・・・
できてないんです!ババーン!
びっくりですね。掘りごたつを掘れば冬が終わり、網戸を作り始めたら夏が終わり、
秋になろうとしています。作業の遅い東寺チーム(私&お施主さんズ)ですが
元大工の一年生TADA君&MATUSHIMA君の力を借りて、スピードアップしたのか
あれもこれもと欲が増えてテラスを作っちゃったり、スピードダウンしてるのか分かりませんが
現在こんな感じになっています。
トイレキッチン洗面所が出来、工事現場から住まいへ・・・。
工事前を忘れつつあるのでちょっと写真を引っ張り出してみました。
キッチンからサニタリー方向です。天井を半分吹き抜けにしたので随分明るくなりました。
お施主さんが張ったタイルもサマになってます
同じくキッチン。ベニヤ壁と天井を剥がして漆喰を塗りなおしました。床も杉板貼りに。
水道屋さんに井戸引きの下のコンクリ壁を「これそのままなんかぁ~??」とつっこまれる。
お施主さん、現代アートですよね???
一番苦戦したお風呂。前の豆タイルも捨てがたかったんですけどね~。広くなりましたよ!
多治見まで買いに行ったモザイクタイルがラムネのお菓子みたいです。
玄関の建具もつきました!
あと床の色塗りして、畳替えて、割れてるガラス替えて、棚作って・・・、
もうひと頑張りって言いながら幾月経ってるんでしょうか、さぁぁ~!もうひとふんばり~!!!
ちょっと前になりますが、舞鶴の若の湯に行ってきました。
というのも以前文化財マネージャー育成講座で舞鶴の銭湯を調べておられた班がいて、
その方々の打ち上げを舞鶴でというので、ご飯粒のようにくっついてオマケで連れて行って頂いたのです。
京都市から舞鶴までの道のりの途中、お昼休憩もかねて美山の茅葺の里に寄りました。
茅葺がうじゃうじゃ
そばうまし 茅葺には百日紅の木が良く似合う
たくさん茅葺民家が残っているものの、きれいに整備され観光地化されているのが少し残念でした。
しかしボロボロのまま放置されているものは無く、どの家もきちんと手入れされています。
現代も生きる民家が素晴らしいのですが、くたくたに使い込まれたボロ民家に魅力を感じてしまうワガママ…
これってたまに見に来て「この風情が良いね~」と言って帰るヨソ者的目線なんでしょうかね。
名産のそば畑やアワ、キビなどが庭で育ててあったりして、のどかで良い風景でした。
蔵がおもしろかったです。左は樋がすべて竹で作ってある蔵。中に塩ビが仕込んであるわけでもなく、曲がりの部分も金具も全部竹です!最近作られた物に見えますが白壁とも違う雰囲気でかっこいいですね。
右は作ってる途中の蔵がありました。しるしがつけてあるところは後で窓でも開けるのでしょうか??
茅葺の里を移動して、加佐の上野家民家も見に行きました。
このあたりは以前水害が起こり水没し、大変な被害にあったところです。
ニュースでバスの上で救助を待つ人々の映像を見た方も多いと思います。
大変立派なお屋敷で、入った時はどこを改修したんやろ?と思いましたが
帰ってからネットで改修前を見たら・・・
http://www.uenoke.com/kaishu/kaishumae1.html
すいません、さっきはボロ民家の魅力なんて言いましたが訂正します…。
やっぱり地域の人にとっては気の重いボロ民家があるよりも、
往時をうかがえるような美しい民家があるほうがずっとずっと嬉しいでしょうね。
生き返った上野家民家はとっても誇らしげに見えました。
さぁ!そして!ついに!本日のメインイベント「若の湯」!!
何商店街か分かりませんが、舞鶴の町に到着しました!!
あちらこちらで地蔵盆をしている姿が見られました。
京都市内の地蔵盆とは提灯が違いますね。
写真でしか見たことが無かった若の湯ですが、生で見ると感動もひとしお。
ハデハデに見えていた軒先のビニールテントや青い縁取りも、
商店街のパルケエスパーニャな雰囲気、色使いを見れば納得!!
当時の地元の建築家が設計したという洋館風のデザイン。おとぎの国の商店街ですね。
玄関先にはマジョリカタイル 旅先の銭湯・・・たまりません
このベビーベッドを見てくんしゃい…
このタイルの色使いときたら!
昼間っから日の光を浴びながら旅先の銭湯に浸かるこの幸せ~
湯船から外を見れば窓に庭木の影と日のきらめきがキラキラ~
水もキラキラ~これ井戸水じゃけんね!お肌ツルツル!
幸せでした・・・
番台のおばあちゃんに「好きなんとり」とフルーツ牛乳を頂き、お礼に銭湯マップを渡しました。
「気持ちいいおふろですね~」「脱衣場きれいにしたはりますね~」雑談いろいろ。
「いつまで続けられるか分からんけどね~」
「銭湯マップ舞鶴編ができる時まで頑張ってください!」
「ありがとう、あんたらも頑張ってねー」
湯上りに舞鶴の町を見下ろす。
風が涼しくて寒いくらい。もう秋空やなー
絶景!日本は島国やー
こんなええお風呂が舞鶴にあるという事を伝えなければ・・・
舞鶴よかまち。
舞鶴富士に誓う京都銭湯部であった